弘前私立幼稚園連合会教員研修会様 (2015年開催)

エリア | 北海道・東北 |
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住所 | 青森県弘前市大字上白銀町1-1 弘前文化センター |
日時 | 2015年9月29日(火)14:30~16:30 |
参加者数 | 59名 |
ご担当者 | 若草幼稚園 園長 笹森先生 |
連絡先 | 0172‐34‐1320 |
講師 | 松田直子(イーランチ) 籔内祥司(カスペルスキー) |
アシスタント | 長谷川洋子(パステルIT新聞) |
午前中のPTAのつどいに引き続き、午後は同じ会場で弘前私立幼稚園連合会教員研修会が行われ、「子どもとメディア~SNS時代の情報モラルと幼児のスマホ利用を考える~」と題したセミナーを開催させていただきました。
総務省の「平成25年通信利用動向調査」によると、20代~30代は、今やパソコンよりもスマートフォンでインターネットを利用する時間が長いことが報告されており、それは幼稚園の若い先生方にもあてはまることになります。
そこで、幼稚園という場においてのスマートフォンの利活用やSNSでの情報発信について、園長先生の立場で、あるいはそこで働く先生方の立場で考えてみることにしました。
まずは現状把握から。スマートフォンと携帯電話の違いや、若い世代に人気のSNSの使い方を実際にインターネットにアクセスしながら確認していきます。
また、園で起こったネットのトラブルでは、「若い職員がSNSに幼稚園と個人が特定できる書き込みをしたので、急遽系列園すべての職員を集めて研修会をした」や「職員道のトラブルをfacebookに書き込まれ、保護者に知れ渡ってしまった」「退職の申し出までLINEでしてきて驚いた」という事例があり、「世代間ギャップ」という一言では片づけられないものがあります。今現在は問題になるような使い方をしていなくても、インターネットとの上手な付き合い方を知っておけば、トラブルを未然に防止することもできます。マナーやモラル、あるいは職業上のプロ意識の想起につなげていただけるよう、お話させていただきました。
カスペルスキーの籔内さんからのセキュリティ講座は先生方にも大変好評で、「上手にスマホを利用するためには、もっとセキュリティやスマホのことを学ばないといけないと思った」という感想をいただきました。
園活動の中で、子どもたちの日々の成長の様子はとてもかわいらしく、多くの方に見てもらいたいと思うものですが、購入したままの状態でスマートフォンのカメラ機能で写真撮影すると、GPS機能により位置情報がついていることは、案外知らないものです。さらにその状態で撮影した写真を、たとえば遠足の途中でSNSに投稿すると、子どもたちの居場所を発信している、ということになってしまいます。これらはすべて犯罪に直結するわけではありませんが、事前にアプリごとにGPSを使用する、しないの設定をしておけば、リスク回避につながることは間違いありません。
このように教職員研修会では、幼稚園という場においての情報発信の気を付けたいポイントと、「スマホのある子育てを考えよう」でお伝えしている乳幼児のスマホ利用の現状や保護者から相談された時にアドバイスできるような知識をお伝えしています。
今回、青森県弘前市では、午前中はPTA向け、午後の幼稚園教職員向けと、1日お世話になりました。実は講師チームは前日から青森入りしていたのですが、心づくしのおもてなしをいただき、心温まる思いで青森を後にしました。ご担当の先生方、そしてご参加下さった皆さま、本当にありがとうございました。