浦安地区公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会様 (2016年開催)

エリア | 関東・甲信越 |
---|---|
住所 | 千葉県浦安市美浜5丁目13−1(浦安市美浜公民館) |
日時 | 2016年2月5日(金)9:30~12:00 |
参加者数 | 75名 |
ご担当者 | 山本示佳様(美浜北認定こども園) |
連絡先 | 047-352-3694 |
講師 | 松田直子(イーランチ) 籔内祥司(カスペルスキー) |
アシスタント |
浦安地区公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会 研究協議会が、千葉県浦安市美浜公民館で行われました。協議会では、美浜北認定こども園のPTA役員の皆さまが「スマートフォンやタブレットにおける保護者と園児の関わり方」をテーマに約一年かけて取り組んだ成果を発表され、イーランチとカスペルスキーは、講評という立場で参加させていただきました。
まずは自分たちで実態把握しようということで、スマホの所持率や利用頻度、子どもが使うことへの心配などを6月に調査し、それをまとめた結果を報告されました。そこから、スマホ等の利便性を認める反面、子どもたちに及ぼす影響については、多くの方が不安を抱えていることが明らかとなり、11月にイーランチとカスペルスキーで制作したDVDを使った勉強会を開催されました。
さらに子ども向けにわかりやすくスマホ等を使う際に気を付けてほしいことを紙芝居として作成、1月に読み聞かせの会を実施されました。
研究発表の後にはグループワークに取り組まれ、それぞれが抱える子どものスマホ利用の悩みや心配を共有されていました。
最後に、講評という形で情報提供を兼ねたお話をさせていただきました。ルール作りのコツとしては、「時間」「場所」「場面」を想定すると作りやすいということ、子どもに関わる家族みんなで考えてほしいというお願い、そして、しばったり罰則だけでなく、どういう使い方ならよいのかというスタンスも忘れず、無理のない「守れるルール作り」を提案しました。
カスペルスキーの籔内さんからは、「家族がインターネットでトラブルに巻き込まれても、けっして叱らないでください」というメッセージが示されました。
ネットでトラブルが起きた時に叱ってしまうと、次から何も相談できなくなり、事態が悪化します。逆に「よく相談したね」と褒めてあげてください、と、家庭でのコミュニケーションのあり方にも触れるお話に、参加された皆さんは大きく頷いていました。
このように、乳幼児のスマホ利用について、保護者側から声があがり、自ら1年かけて研究し、発表された事例はあまりなく、大変先進的です。手作りの紙芝居は、来年度以降もPTA役員の方へ引き継がれるということです。これからより重要になってくる「スマホと親子の関わり方」というテーマを継続性のあるものとされた今回の取り組みは、大変すばらしいものでした。