おやこであそぼうサイコロゲーム
ルールづくりの「なぜ」と「もし」
「情報モラル教育」と聞くと、スマホをよく使う中学生や高校生に必要なのでは? と考えてしまいますが、実は、ゲームやスマホを使いはじめる幼稚園・保育園、小学校低学年こそ必要なのです。特に、「家庭のルール」は、幼少期からきちんと内容を考えさせ、守らせることで、習慣化され、中学生や高校生になった時でも守ることができるようになります。 しかし、ここで重要なのは、「ルールを守らせること」ではなく、「親子でルールを話しあうこと」です。親が決めたルールを守るだけでは、子どもは「ルールを守る」ことにしか目が向かず、「なぜ、このルールが必要なのか」を考える機会を奪うことになります。私の研究室が制作した「おやこであそぼうサイコロゲーム」では、楽しみながら「親子でルールを話しあうこと」ができるようにデザインしました。「なぜ、テレビゲームは1日30分なのか」、「なぜ、電車でDSを使ってはいけないのか」、この「なぜ」を親子でよく話し合い、ルール化し、それを守らせるというプロセスを大切にしてほしいと思います。
また、ルールづくりの際に、もうひとつ大切にしてほしいのが、「もし」です。例えば、「電車でDSを使ってはいけない」というルールを決めても、「もし、旅行の時は?」、「もし、新幹線に乗るときは?」など、例外規定が出てきます。こうした例外をあやふやにしておくと、なかなかルールを守ることができなくなります。いくつかの「もし」をあらかじめ考慮し、その場面を親子で話し合うということも、大切にしてほしいと思います。
静岡大学教育学部
学校教育講座 准教授 塩田真吾
おやこであそぼうサイコロゲーム
サイコロゲームのあそび方
- じゃんけんで、サイコロをふる順番を決めましょう。
- サイコロをふり、出た目の数だけマスを進めます。
- どの方向へ進んでもよく、1度進んだ道を戻ることもできます。
- アイテムのマスには、ピッタリの目が出ないと、止まることができません。
- アイテムは、どの順番でもゲットできます。
「じかん」
「ばめん」
「やくそく」の3つのアイテムをゲットするときに、
「まきもの」を見ながら、ゲームの使い方をひとつ選んで「せんげん」します。
に止まったら、もう1回サイコロをふります。
- 2・4・6が出たら、出た目の数だけ進みます。1・3・5が出たら、1回休み。
- チーム全員がサイコロをふり、1巡したら「1ターン」とします。ターンが進むごとに
ウイルスをひとつ進めます。
ウイルスが家に入る前(12ターン以内)に、3つのアイテムをゲットして家に帰りましょう。
- 早く家に帰った順に勝ちとなり、12ターン以内に帰れなかったら負けとなります。